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労働災害

高崎の解体現場で、足場からの転落

2026年9月21日|足場図面・労基提出書類の作成 足建STUDIO

群馬県高崎市の解体現場で、足場から作業員が転落し重体となったと伝える記事。解体工事に伴う足場での墜落災害という構図が読み取れる。

群馬県高崎市の解体現場で、作業員が足場から転落し重体になったと報じられました。報道から読み取れるのは、解体工事に伴う足場の上で墜落災害が起きた、という事実の骨格までです。年齢は54歳の男性とされています。

原因や当日の作業内容は記事からは分かりません。ここで誰かの不注意を推し量っても再発防止にはつながらないので、本稿では「解体の足場は、計画図の段階で何を潰しておけるか」に絞って書きます。まずは、被災された方の回復を願います。

解体足場は「完成形が続かない」という前提

新築や大規模修繕の外部足場は、躯体が最初から最後まで存在します。一方、解体工事の足場は、足場が立っている相手(建物)のほうが日々減っていきます。ここが計画図の難しさです。

具体で言えば**壁つなぎ**です。壁つなぎは足場を建物に固定して倒壊を防ぐ部材ですが、先行解体でその壁が無くなれば、当然その一本は効かなくなります。解体の進捗に合わせて、どの段のどの壁つなぎがいつ撤去され、代わりに何で(控え、控え枠、別位置への盛り替え)保持するのか。これは現場で判断させるのではなく、**工程と重ねた図面**で先に決めておくべき事項だと考えています。

もう一つは**開口**です。解体材の搬出口、シュートの取付部、荷取り部分は、性質上そこだけ手すりや幅木が欠ける場所になります。開口は「作る」ことよりも「使っていない時間の塞ぎ方」を決めることのほうが重要で、図面では開口位置・寸法に加えて、可動の手すりや親綱支持点をどこに置くかまで落とし込めます。労働安全衛生規則でも、足場の作業床には原則として手すり等と中さんの設置が求められ、作業の必要上取り外した場合は、その事由がなくなった後ただちに元に戻すことが定められています。図面はその「ただちに」を実行可能にするための道具です。

書類面では、高さ10m以上で設置期間が60日以上となる足場は、所轄の労働基準監督署へ設置届が必要になります。解体工事では「いつまで建っているか」が読みにくく、この期間の見積もりがぶれると届出の要否判断も揺れます。工程表と足場計画をセットで組み立てる理由はここにもあります。

足建STUDIOとしての見方

足建STUDIOは、解体工事と大規模修繕の足場計画図を主な守備範囲にしています。くさび緊結式・単管・枠組み・次世代足場で、平面・立面・断面と、必要に応じて壁つなぎの配置と盛り替え計画まで描きます。

その経験から言えるのは、事故の多くは「図面に描かれていない場所」で起きやすい、ということです(ここは私の私見です)。開口の縁、解体が先行して足場だけが残った区画、次の段へ上がる乗り移り部。図面上で空白になっている箇所は、現場では誰かの判断で埋められます。判断の質を問うのではなく、判断しなくて済むところまで先に決めるのが計画図の役目だと考えています。

今回の件について、私たちが外から原因を語ることはできません。ただ、解体足場の図面を描く立場として、「建物が減る前提の壁つなぎ計画」と「開口部の閉じ方」は、毎回の物件で必ず確認している項目です。

計画図や壁つなぎの検討で迷う点があれば、図面・見積・強度計算書・労基提出書類の範囲でご相談に応じます。

出典:Googleニュース/足場
https://news.google.com/rss/articles/CBMiWkFVX3lxTE9tbjB1Z2tYSVBKaWlRQnpBV0EzY2V5OGQ2ZjN4SW9sTVpsOEdZMS1sakc2aFI0UmVXU0NMY1N2WlhkM2ttWGZVTG5SS1VvZ2M5emxyeTBfazI5dw?oc=5

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